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#みんなの生理との協働にあたって

私たちはあらゆる抑圧が構造的に繋がっていると理解し、様々な社会運動、団体、個人との連帯が「すべての人たちの可能性や尊厳が保障される社会」の実現にあたり必要不可欠だと感じています。しかし、他の団体や個人と連携する過程で暴力、差別、抑圧を再生産することは決してあってはなりません。どんなに崇高な理想を掲げている社会運動の場も、暴力、差別、抑圧が起こりうるということを自覚したうえで、常に自らの活動を省みながら、#みんなの生理の外の団体や人とキャンペーン、イベント、企画などで連携する場合には次の「団体外部団体・個人との連携ガイドライン」に基づき行動します。なお、本ガイドラインは完成形ではなく、常に経験やメンバーからのフィードバックで改善していくものです。

​2024年11月16日公開

団体・人との連携を決定するまで

  • #みんなの生理は原則として下記のような事案での連携はしません。

    • 営利目的での連携(一般企業とのコラボなど)

    • 特定の政党や候補者を支持する選挙運動での連携

    • 宗教への勧誘のための連携

    • ハラスメント行為の疑いがある団体・個人(詳細は次の項目参照)

  • #みんなの生理から連携を提案する場合も、他の団体や人から連携を提案された場合も、連携先の団体・個人について、過去にハラスメント行為を行ったことがあるか、また行った場合にはどのように対応したかなどを情報収集し、活動の中で暴力、差別、抑圧を再生産することがないように努めます。しかし、ハラスメント行為は必ずしも公になっているとは限らないため、確実にハラスメント行為を認知することはできません。そのため、他の団体・個人から連携先の団体・個人についてハラスメント行為についての指摘があった際には下記項目に則り、団体として真摯に対応をします。

  • 連携先の団体・個人は#みんなの生理のメンバー全員の同意のもとで決定します。

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連携先の団体・人に過去または現在、ハラスメント行為の疑いがある場合

  • 連携を提案されている団体や人に過去や現在にハラスメント行為の疑いがある場合には、#みんなの生理のメンバーの安全を守るという観点と、その団体・人の影響力を拡大しないという観点から、原則として協働することはしません。

  • しかし、どのような団体・人も変わる可能性があると考えます。そのため、下記のことがすべて実現されていて、#みんなの生理メンバー全員の合意がある場合に限り、その団体・個人と協働します。そのため、ハラスメント行為を受けた人と#みんなの生理のメンバーの安全が確保される場合においては、当該団体・個人にハラスメント行為についての問い合わせをする場合があります。

    • そのハラスメント行為についての団体・個人の反省の意が公表されている。

    • ハラスメント行為を行った人がアカウンタビリティを発揮するための適切な対処がなされている。

    • 同じようなハラスメント行為を防ぐための仕組みづくりがされている。

  • ハラスメント行為を受けた人の話を信じるという原則に立ち、ハラスメント行為を受けた人とハラスメント行為を行った団体・個人の話に齟齬がある場合は、原則としてハラスメント行為を受けた人の話を優先します。両者ともハラスメント行為を受けたと主張する場合には、構造的にハラスメント行為を受けやすい状況があることを検討しますが、その限りではありません。そのため、状況に応じて個別に判断をします。

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団体・個人との連携の中でハラスメントが発生した場合

連携先の団体・個人から#みんなの生理のメンバーがハラスメント行為を受けた場合

#みんなの生理のメンバーが連携先の団体・個人に対してハラスメント行為を行った場合

 

#みんなの生理以外の団体・個人から連携先の団体・個人についてのハラスメント行為の指摘があった場合

  • 連携を始めてからハラスメント行為を知った場合には当該団体・個人に下記の点について確認をし、満足できる回答を得られない場合にはできるだけ早期に連携を解消します。

    • ハラスメント行為の事実の確認

    • ハラスメント行為に対する対応

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正式な連携が終了した後にハラスメント行為が発覚した場合

  • 連携に際して関わったメンバーにハラスメント行為についての聞き取りを行います。#みんなの生理のメンバーがハラスメント行為を受けた場合には「#みんなの生理『ハラスメント対応行動ガイドライン』」に則り行動します。#みんなの生理が主催や共催となっている場に来場した人(参加者やボランティアなど)にも聞き取りを行い、ハラスメント行為があった場合も同様に対応します。#みんなの生理が関わっていない場で起きたハラスメント行為に関しては、ハラスメント行為を受けた人に最適な形で連帯する方法を考え、ハラスメント行為を受けた人の同意のもと実行します。

  • ハラスメント行為を受けた人と#みんなの生理のメンバーの安全が確保できる場合は連携をしていた団体・個人にハラスメント行為について問い合わせをします。問い合わせの内容には下記のようなことが含まれますが、それ以外のことも含まれることもあります。

    • ハラスメント行為の事実の確認

    • ハラスメント行為に対する対応

    • #みんなの生理として元連携先の団体・個人に求めること

  • 下記のことが実現されるまでは、原則として当該団体・個人とは今後連携しません。

    • そのハラスメント行為についての団体・個人の反省の意が公表されている。

    • ハラスメント行為を行った人がアカウンタビリティを発揮するための適切な対処がなされている。

    • 同じようなハラスメント行為を防ぐための仕組みづくりがされている。

最後に

  • #みんなの生理のメンバーと連携先の団体・個人はお互いに対等な立場で活動をすることを求めます。性別、国籍、障がいの有無、性的指向、性表現、民族、経済状況などによって異なる扱いをする団体・個人との協働はしません。

  • 連携にあたって特別な事情がない限り、メンバーの法的な名前、住所、電話番号などの個人情報は公開しません。

  • 両者の合意がない限り、活動に関係ない個人的な連絡を禁じます。

  • 活動に関する打合せなどをする場合は車内や個人宅などでの1対1の環境は避け、公共の場やオンラインで複数人で行うようにしてください。

  • 透明性を担保し、#みんなの生理が属するコミュニティへの情報公開のために、ハラスメント行為を受けた人と#みんなの生理のメンバーの安全が保たれる場合は、できるだけ連携先との間で生じたハラスメント行為とその対応については公にするように努めます。

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