こんにちは、みのりです。 #わたしの生理 第二弾の今回は、デンマークで出会った友人に生理についてインタビューをしてきたものを、シェアしたいと思います！ インタビューに答えてくれたのは、デンマークで生まれ育った20代の2人です。匿名であることを条件に、インタビューに答えてくれました。 （この記事の内容はすべて、インタビューに答えてくれた個人の経験、意見です。）
生理について知ったのはいつ？
A：お母さんの生理の時の下着とかを見たことがあって、ずっと知ってた。お母さんが、そんなに生理を隠す感じの人じゃなかったから。
B：わたしもお母さんやお姉ちゃんの生理で知ってた。でも、それが「生理」っていうものだとはわかってなかったと思う。お姉ちゃんと一緒にトイレに入ったことがあって、その時にお姉ちゃんの下着に血がついてたからびっくりして叫んじゃったんだけど、お姉ちゃんはすごく恥ずかしがってた。
学校で生理について教わった？
YES！
ちなみに… デンマークでは、毎年第6週目(Uge Sex)に性教育があるらしいです。デンマーク語で、６を “sex” と言うので “sex” educationとかけているそうです。そのクラスで生理についても話されたそうです。（ちなみに、今週がUge sexらしい！） 学年については、1人は「3-5年生のどこかだった」、もう1人は「7年生だと思う」と話していました。
( "Min krop" は、”わたしの身体”という意味のデンマーク語）
学校で生理についてどんなことを教わった？
保健の先生が生理について、ナプキンやタンポンを見せながら話してくれた。本も紹介してくれたかな。男女別に小さいグループに分けられて話を聞いた。 （もう1人の友人は、ちょうどその授業がある日を欠席したそうです）
生理について話すのは、デンマークではタブー扱いされていると思う？
A：生理痛の話はそうでもないと思う。気分の浮き沈みに関しては、強調されすぎている気もする。でも、生理の生物学的な仕組みについては話されてないと思うし、「出血」してるっていうことについては隠されてる、触れられてない気がする。わたしのお父さんは、経血を「血ではない」と思ってたんだよ…それを自信満々に話してきたんだよ、笑えるよね… B：「タブーを壊さなきゃいけない」っていうのは事実だと思う。ナプキンのCMの血が青いのとか、やっぱり社会の中で隠されているっていう感覚はある。だけど、わたしはプライベートなことだからあんまり話したくない。特に、公共の場で話したくないし、話しているのを聞くのもあんまり好きじゃない。
生理用品の価格についてはどう思う？
A：わたしは月経カップを使うようになってからナプキンとか買わないし、必要な時はお母さんの家から貰ってきちゃうからわかんないんだけど…笑 でも、理論上はいくらだとしても高いと思う。無料になるべきだと思う、だってヘルスケアだと思うから。 B：高い！セールまで待つこともあるもん。質を気にしなければ安いものもあるけど、質が良いものを買おうと思うと本当に高い！わたしの好きなやつは高い！！
生理用品にかけられる税についてはどう思う？
2人：食べ物も日用品も全部の商品に25%の税がかけられているから何も思わない。そこに差があったら違うかもしれないけど。
生理用品を無償で配布することについてどう思う？
A：いいと思う。全員に生理があるわけじゃないし避けられないのに、その人たちだけ負担しないといけないのっておかしい気がする…でも、モノを配るよりお金を支給する方が、自由に使いたい生理用品を選べていいと思う。 B：特に意見はない。でも、使うんだから払っていいんじゃないかな。トイレットペーパーだってみんな買うし。 A：でも、わたしはトイレットペーパーと比較するのはおかしいと思うんだよね…だって、トイレットペーパーはみんな使うものだから。生理用品は、生理のある人だけが絶対に必要なものだから。 B：うーん…
と、トイレットペーパーと生理用品について、みんなで考え始めたところで、インタビューは終わりました。
同じデンマークで育った2人でも、生理に対する捉え方は違っていましたし、経験も違っています。けれど、生理の「タブー視」に対する疑問は、共通しているようでした。
後日、デンマークで経験した生理に関する議論について、まとめた記事を出したいと思っています！また読みにきてくださると嬉しいです！
画像引用：Sex og Samfunds underviserportal（https://www.underviserportal.dk/grundskole/aktuelt/uge-sex-for-foerste-gang）